育花雨(いくかう)
桜の花も満開になり、花見の予定をたてると雨が降る。
まだ春には早いとでも言いたげな冷たい雨が・・・。
しかし、この雨こそが草木にとって重要な雨なのだ。
厳しく長かった冬の終わりを告げて、
徐々にだけれど、確実に春が近づいている事を伝える。
小さく固いつぼみも、徐々に色づき膨らみ始める。
開花しても、油断はさせない。花びらを雨粒が打つ。
まさしく、子供を一人前にしようとする親心の様な雨である。
日本の古き天気用語で育花雨(いくかう)と言うのだそうだ。
とかく、我が子に甘い私であるが、時として冷たく突き放すのも
子育てなのだと教えられた。りんごの花も間も無くかな・・・。
冷たいけど優しい雨中の枝の蕾を見ながら、グラスを傾けた。













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